

第5回 ふげん社写真賞 グランプリ受賞作品
中野泰輔「That Night in the Wild」
ある時耳にした、一つの事件を起点に、この作品を作り始めた。
現場を歩き、語りを集め、墓石をめぐる旅を続けるうちに、
欲望の記憶が緩やかに混じり合っていった。
あの夜の奥には、顔を失った男たちの声がまだ漂っている。
彼らの呼気に触れるたび、私を形作る境界が崩れていく。





中野泰輔 Taisuke Nakano
1994年生まれ、東京在住。武蔵野美術大学映像学科卒業。写真家。2018年第18回写真「1_WALL」グランプリ、2021年写真新世紀優秀賞受賞。

飯沢耕太郎賞
Sam Pritchard「A Classroom with a View」


Sam Prichard
イギリス出身。ロンドンで写真芸術を学び、デザイン事務所にレタッチャーとして勤務。2008年に来日し、現在は長野県在住。日本の都市と山間の田園を往復し、その対照を主題に制作を続けている。
鷹野隆大賞
狩野 萌「女女生活」


狩野 萌(Megumi Kanou)
1992年群馬県生まれ。2016年9月〜2017年3月まで南米をマリアと共に旅したことがきっかけで、2019年より作家活動を始める。セルフポートレートとスナップを中心に作品を制作している。
野村恵子賞
木全 虹乃楓「明日をやめないで」


木全 虹乃楓(Konoka Kimata)
1999大阪府生まれ
2020ビジュアルアーツ専門学校大坂 写真学科卒業
2020 株式会社博報堂プロダクツ所属
以降アシスタントを経て独立。現在はフォトグラファーとして活動しながら作品制作を行う。
第5回ノミネート作品
蓮井 元彦「アフターオール」
筑紫 仁子「June.1973」
Sam Pritchard「A Classroom with a View」
橋本 晃「反場所: Contre-espaces」
中野 泰輔「That Night in the Wild」
狩野 萌「女女生活」
佐藤 航嗣「きっと虹が守ってくれる。」
梶 瑠美花「To the Women of Yesterday, and to us」
石川 幸史「This is not the end.」
木全 虹乃楓「明日をやめないで」