ふげん社写真賞創設に寄せて

世界中で移動と集会の自由が大きく制限され、東京五輪が延期となった2020年は、コロナ禍の年として強く記憶に残る年になりました。

大きな資本も小さな資本も共に傷つき、今後予想される世界規模の経済的なダメージは、はかり知れません。

ふげん社の母体である渡邊美術印刷株式会社を、私の父渡邊實が札幌で立ち上げた年もまた、

世界を巻き込む惨禍となった大戦の傷がいまだ癒えない昭和25年のことでした。

私たちは、創業70年のこの節目の年に、印刷の未来を寿ぐ記念事業を立ち上げたいと願い、

世代を超えて人々の記憶に残る写真集を作ることを目的とする賞を創設いたします。

印刷会社の本懐とは、言論と表現の自由の砦となるということです。

ことに私たちのような小さな資本の印刷会社が、世界中で元気に活動を続けるということは、たいへん重要であると思います。

今後の企業活動の誇りとなり指針ともなるような、新しい時代を切り開き人々の希望の糧となる写真集を作ることは、私たちの夢です。

この賞が皆様の熱心なご支援のもとに運営されることを祈念いたします。

 

2020年12月吉日

渡邊美術印刷株式会社

代表取締役 渡邊 薫

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