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ギャラリートーク川口翼×飯沢耕太郎×町口覚を開催しました(レポート)


川口翼 写真展「心臓」関連イベントとして、7月15日(土)にギャラリートーク川口翼×飯沢耕太郎×町口覚を開催しました。


ご参加いただきましたみなさま、誠にありがとうございました。


「ふげん社写真賞」選考員の飯沢耕太郎さんと、同じく選考員であり写真集『心臓』の造本設計を担当した町口覚さんをゲストに、受賞作品について、写真集の制作過程について、お話しいただきました。


写真学校の学生時代からダミーブックをよく制作していた川口さんは、写真に対して自然と「形」から入るようになっていました。しかし今回の写真集制作では「形」の部分を町口さんが担ったため、写真そのものの強度を考えて制作できたといいます。

渡辺美術印刷での立ち合いの様子

川口さんの写真は、全て2:3の横位置なので、見開きで全ての写真を見せることができました。その写真の中に「蝉がジリジリと鳴く時の夏のざわめきのような、ものを見るときに感情が揺れ動くさまを写真に入れ込み、それをノイズとして表現したい」という作家の思いを受け、町口さんは本の小口を削ることで、その本という舞台の中でノイズを表現しました。


製本の現場にて

最後に川口さんが語ったのは、写真学校の学生だった時期に自分が森山大道や鈴木清に憧れたように、自分より若い世代に作品を見てもらいたい、ということでした。そしてさらに、この写真集の主題とは全く異なる、今取り組んでいる新作の話も出ました。


写真集出版は社会的営為であり、出版社、編集、デザイン、製版、印刷、製本、流通、書店など本当にたくさんのかたが携わり1冊の本が出来上がっていきます。川口さんは製本会社に勤めていますので、そのことをより実感を持って感じられたのではないでしょうか。

写真集の制作の過程で、様々な心境の変化があったことが伺えるトークになりました。


こちらのトークのアーカイブは、2023年8月20日(日)まで配信しておりますので、ご興味のある方は、「ふげん社オンラインストア」よりチケットをご購入ください。



また、東京ビジュアルアーツ ウェブサイトに、川口翼インタビューが掲載されました。

「ふげん社写真賞」に応募したきっかけや、写真集『心臓』についてなど、作家の思いが語られています。

下記ボタンよりご覧ください。


■2023年8月20日(日)までアーカイブ動画配信中


ギャラリートーク 川口翼×飯沢耕太郎(写真評論家)×町口覚(造本家)


配信チケット:1000円

ご視聴希望の方はオンラインストアからチケットをご購入ください。


■展覧会概要


川口翼 写真展「心臓」


2023年7月6日(木) 〜7月30日(日)

火〜金 12:00〜19:00

土・日 12:00〜18:00

ナイトギャラリー 7月7日(金)12:00〜20:00

休廊:月曜日

会場:コミュニケーションギャラリーふげん社

〒153-0064 東京都目黒区下目黒5-3-12


■写真集

川口 翼 『心臓』 (英題:Breathless)


2023年6月30日発行

写真・テキスト:川口 翼

造本設計:町口 覚

デザイン:清水紗良(MATCH and Company Co., Ltd.)

編集:関根 史

翻訳:ジョン・サイパル


発行人:渡辺 薫

発行所:ふげん社

印刷:渡辺美術印刷株式会社


サイン入り

ISBN 978-4-908955-22-8


通常版:¥6,820(税込)

ご購入はこちら

プリント付き限定版:¥20,000(税込)

ご購入はこちら

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