8月26日(土)に、TOTEM POLE PHOTO GALLERYで開講されているTOTEM POLE PHOTO WORKSHOP 公開講座として、TOTEMギャラリー主宰の写真家・有元伸也さんと第二回ふげん社写真賞グランプリ受賞者の川口翼によるトークショーが開催されました。
有元さんは、東京ビジュアルアーツ専門学校時代からの川口の恩師で、第二回ふげん社写真賞の受賞に至るまで、一番近くでその過程を見ていた方です。
学生時代の最初の課題で得票数1位を取った時のこと、
その後に薦められた写真集が、太宰治の文学と森山大道の写真のコラボレーション『Dasai』(町口覚さん造本)だったこと、
TOTEM POLE GALLERYで初個展をした時の話など、お二人の関係性を窺えるエピソードが次々披露されました。
有元さんはフィルムカメラで作品制作をされていて、かたや川口は最初に手にしたカメラがデジタルカメラで、現在までずっとデジタルカメラで撮影しています。その感覚の違いについて、面白く拝聴しました。
有元さんはネガの美しさについて語り(自らを「ネガの奴隷」とおっしゃっていた・・・笑)、
デジタル世代の川口は、フィルムは「物質になるのが早すぎる」と言っていたことが興味深いです。
学生時代の川口は、写真をトランプ状にしたものを切り貼りしたノートを量産したり、卒業制作はありとあらゆる用紙を使って写真を印刷していましたが、データが物質ではないからこそ、物質にするときの過程にこだわっていることが分かりました。
写真家の視点から、写真賞を受賞することについて赤裸々に語られていて、とても気づきの多い時間でした。
トークを企画してくださった有元伸也さん、宛 超凡さん、どうもありがとうございました!
■9月30日まで作品募集中!
第三回ふげん社写真賞
グランプリ1名:
写真集出版とふげん社ギャラリーで出版記念展を開催する権利を授与。
応募期間:
2023年7月1日(土)〜9月30日(土)18時必着
受付時間:開館日の12時〜18時 募集期間内にコミュニケーションギャラリーふげん社(東京都目黒区下目黒5-3-12)に必着で発送してください。
条件:国籍、年齢、プロ、アマチュアは問いません。日本在住で、二次選考会に参加できる方。作品のテーマ、手法は自由。
参加費:3,300円(銀行振込、またはふげん社オンラインストアから決済)
選考方法:
選考員の協議により選出します。
◉一次選考:ノミネート作家、数名を選出。10月中旬実施。
◉二次選考:作家によるプレゼンテーションと質疑応答を経て受賞者を選出。10月21日(土)午後、ふげん社にて行います。
選考員:
飯沢耕太郎(写真評論家)
町口 覚(造本家)
渡辺 薫(ふげん社代表/渡辺美術印刷株式会社 代表取締役)
結果発表:
10月中旬ノミネート作家に通知、およびウェブサイトとSNS上で発表します。
グランプリは11月初旬に発表予定です。
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